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図書館ではたらく私のささめごと


by straylight
と言われてもハテナですよね。
これはヤン・オチェナーシェクというチェコの作家の作品なのです。
最近ではネットでたいがいの情報を――その真偽とか質を問題としなければ――手に入れることが出来るのですが、この作家のこの作品についてはまったく分からない。
分からないならほっておけばいいんですが、そのタイトルにビビッと来て、運良くネット上で古本を手に入れるのは簡単そうなので買おうかな、とか思うのですが、いかんせんタイトル以外何も分からない。
千数百円と手間を考えてここ数日悩んでます。
買おうか、買うまいか、それが問題だ。

ちなみに参考になるか分かりませんがわたしの、おもしろそうな本の探し方の一例は、国立国会図書館のNDL-OPACで一般資料の検索(拡張)をクリック、それから分類記号というプルダウンメニューでNDCを選択。
NDCというのはNippon Decimal Classification(日本十進分類表)という日本で最もメジャーな図書の分類法です。
あとは、NDCで興味のある分類番号を入力すると、気になる分野のリストが出てくるわけです。
ちなみにNDCのリストは
http://wwwlib.osaka-gaidai.ac.jp/files/seiri/tool/NDC/NDC.html
を見るといいと思います(アドレスにURLを貼って飛んでください。どこぞの大学図書館の業務用ページが検索エンジンで拾われてしまっている)。
画面左のリンクをクリックするとどんどんジャンルを絞れます。
で、先ほどのNDL-OPACでNDCを989.5と入力するとチェコ文学のリストが出てくるわけですね。
こういう風に本を探す方法もあるよ、ということです。
国立国会図書館のデータが日本では最も質量共に充実していますが、ただしこれで完全なリストができるわけではないので取りこぼしたデータを集めることを忘れてはなりませんが。
# by straylight | 2005-07-20 00:27 | 本についてのこと

シーチキンとろ

シーチキンとろ_a0037820_23411238.jpg
前々から気になっていたシーチキンとろを品川のクイーンズ伊勢丹で購入。
1缶500円という、はごろもフーズで出しているシーチキンの中で最高級品とのこと。
薄味だけどちゃんと魚の味がしておいしい。
ビン長マグロのレアな部分だけを使っているとのこと。
今回はブランチの一品としてさほど気にせず食べてしまったけれど、これに胡椒とスダチを絞ると絶品という情報も、うう、しくじったか。
スマイルフード』というわたしにとっては聖典のような本に載っているのでいちどは食してみたかったのです。

<Link>
関心空間 yamayuriの空間
# by straylight | 2005-07-18 23:50 | たべもの

蕎肆 浅野屋

蒲田近辺でおいしいとネット上で知った蕎麦屋へ行った。
京急蒲田から徒歩で10分ほどの浅野屋というお店。
外観はとてもお洒落なんだけど、入り口が分かりづらいので一見ではとても入りづらいのでは。
でも中に入ると気さくな店主が迎えてくれるので心配はいらない。

蕎肆 浅野屋_a0037820_2244319.jpg
まずは、そばがきの揚げ出しでビールを飲む。
このそばがきのだし、ゆずが効いてすごくいい味でした。
七味唐辛子を少しかけるとさらに味が引き締まる。
店内の雰囲気といいつまみのおいしさといい蕎麦への期待が高まる。


蕎肆 浅野屋_a0037820_22554196.jpg
手前が天ざる、奥が白雪。
天ざるの蕎麦は二八、コシがあってのどごしも良くこんなにおいしい蕎麦を食べたのはもしかしたら初めてかもしれない。
天ぷらも思っていた以上に種が多くて満足。
エビ、穂紫蘇、椎茸、舞茸、なす、玉葱、シシトウなどでした。
白雪というのは真っ白な更科蕎麦のこと。
こちらも絶品でした。

本当に満足したので、次行ったらあれ食べよう、それ食べようなんて話をしながら帰りました。
おつまみがとても充実していて、ゆったりとお酒が飲めると思います。
鴨ぬきとか山葵イモとか味わってみたいものばかり。
こんなお店がうちの近くにあったら入り浸ってしまいそうだからちょっと遠くにあるくらいがいいのかも(笑)
お店のデータは下記のリンク先で確認してください。

<Link>
teporeグルメ 蕎肆 浅野屋
半漁人Aの陸ボケ日記 2005年6月6日
至福のひととき 第31回 2005.05.23 「浅野屋」@蒲田
# by straylight | 2005-07-18 23:20 | たべもの
改装オープンまであと少し。_a0037820_1114276.jpg
実家の古本屋の改装が大幅に遅れている(苦笑)
今日、手伝い半分で見学に行ったけど、やっと棚が入って本を置けるようになった。
けど、売っているのはまだ新刊雑誌だけ……
それにしても思っていたよりずっといい雰囲気に出来上がっていたのは意外。
ほかの古本屋やブックカフェを参考にしたらしい。
ちなみに上の画像は暗くなってから店の中から外に向かって写したもの。
よく分からないよね。
ラジオ聞きながら、お茶を飲んだりソフトクリーム食べたり、蕎麦を食べに行ったり、こういう気楽さって家族経営ならでは。

改装オープンまであと少し。_a0037820_1164758.jpg
父の電動自転車。
店の外から見ると、ガラス戸の中に自転車が置いてあって、まだ新しい木の棚、ラジオからはジャズが流れているという、掴みはオッケー?! な様子。
ちなみにわたしに棚を一つ、二つ(棚そのものか段だったか不明だけど)貸してくれて、そこで自分の売りたいものを売って構わないとの許可をもらいました。
やっぱアレかね、去年行ったカナダで飲んだビールとか売っちゃおうか、なんて思惑は当然のことながら酒類販売許可がないためにボツ。
ちぇ。
# by straylight | 2005-07-17 01:22 | 雑談

ブックバトン

H2さんからブックバトンを受け取りました!
Music Batonが流行っているのは知っていたのですが、わたしのところに回ってくるとは意想外。
最近、付き合い悪いからさ……
いえ、こんなところでしみったれてもしょうがない、では。

Book reading right now
(今読んでいる本)

■『透明な対象』 ナボコフ 国書刊行会
じつはオチがサッパリ分からなかったために再読中(涙) ネットでいろいろな方の鋭い指摘を参考にしつつ攻めてます! それでも分からなかった場合本気で泣きそうです。

■『石の思い出』  フェルスマン 草思社
宝石にまつわるエッセイ。まだ読み始めたばかりだからなんとも。

The last book I bought
(最後に買った本))

■『舞踏会へ向かう三人の農夫』 リチャード・パワーズ みすず書房
■『ある男の聖書』 高行健
二冊ともすでに読んだものです。
最近は、まずは図書館で借りて読んで気に入って再読したいものだけ購入するようにしています。
こうすうるとお金もセーブできるし、場所もとらないし。

Five novelists(or writers) I read a lot, or that mean a lot to me
(よく読む、または特別な思い入れのある5人の作家、または小説家))

■グレアム・スウィフト
この世界を逃れて』も好きだけど、やっぱり『ウォーターランド』は圧巻。
大人の愉しみというのか、十代の頃では決して感じ取れなかったものをそこから汲み取っては、人生の豊かさ、深さ、容赦なさ、残酷さ、つまりは奥行きのある味わいを堪能できる。
過去をないがしろに出来る若い人よりも上の年齢層の方に読んでいただきたいです。

■ライナー・マリア・リルケ
この世に『ドゥイノの悲歌』以上の詩があるとはとても思えない。
なぜなら美は怖るべきものの始めにほからならぬのだから。
われわれが、かろうじてそれに堪え、嘆賞の声をあげるのも、それは美がわれわれを微塵にくだくことをとるに足らぬこととしているからだ。
まさに『ドゥイノの悲歌』がわたしにとっての美そのもの。

■クラフト・エヴィング商會
一流の装幀家がしかも文才に恵まれ、さらに遊び心を発揮するとこうなるのかと唸らされる作品ばかり。
初期の『すぐそこの遠い場所』と『クラウド・コレクター』が一番好きか。
版元のちがう二冊の本を読むことで一つの世界が顕わになるという破天荒な体裁、グラフィカルなデザイン、奇妙な物語、と良さをあげたらキリがない。

■スティーヴン・J・グールド
数年前に亡くなった分子生物学者兼科学啓蒙家。
カール・セーガンのように専門的なことがらを素人にも楽しく理解させるその人柄と力量は計り知れない。
嬉しいことに、多くの人に科学の持つ美しさや感動や愉しさを伝えるという重大な任務を今では彼の論敵であったリチャード・ドーキンスが受け継いでいる。

■プリーモ・レーヴィ
絶滅収容所から生還したユダヤ人であるプリーモ・レーヴィ。
その狂った世界を決して高ぶらずに、殉教した聖人のような優しさと心の強さをもって描写する。
戦争の本当の恐ろしさは、普通の人間が理性を失うことに――そのように操作する人間がいるということに――あるということを理解させてくれる。

Five books I read a lot, or that mean a lot to me
(よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本)

■『航路』 コニー・ウィリス 早川書房
読んでいてこれほど泣いた本はない。
自分が助からないことを知りつつも誰かを助けること、そんな偉業を普通の人間が行った瞬間がある。
それは、風のない、澄んだ夜だった。
そして海は冷たく、骨の髄まで人びとを凍らせたのだ。

■『紙葉の家』 マーク・Z・ダニエレブスキー ソニー・マガジンズ
何と言っていいのか分からないが、20世紀の文学を総括すると言っても過言ではないのでは。
プルーストやジョイス、トーマス・マンは確かにすぐれた作品を残したがそれらはあくまで19世紀までの文学の総決算であって20世紀はダニエレブスキーであり、ドン・デリーロであり、高行健であり、カルヴィーノである、と思う。
原価計算を間違えたのではという噂が上がるほどの異様で異常で異質な組版。
当然内容もそれ以上のものとなっている。

■『トリストラム・シャンディ』 ロレンス・スターン 岩波書店(岩波文庫)
奇書と呼ばれ続けているが、この本の本質はスターンの描く登場人物の心の優しさにあるのでは?
いつまでも忘れられないほどキャラが立っているからこそ人びとは何百年経ってもこの本を読み続けるのだ。

■『コンタクト』 カール・セーガン 新潮社(新潮文庫)
科学者が書いた小説なんてきっとカチコチの論理で作られているんだろうと思ったわたしが愚かだった。
土下座して詫びたいくらい。
映画版も悪くはないけれど、クライマックスがまったく異なっている。
原書はハリウッド映画らしいハッピーエンドとは違い、陰翳に富んだ泣けるフィナーレになっている。
天文学者であるセーガンがたどり着いた――少なくても小説のなかでは――あの結末は専門家ならではのものであり、それ以上にひとりの人間としての懐の広さに感じ入る。

■『夜の国』 ローレン・アイズリー 工作舎
もしあなたがローレン・アイズリーの名前を知らないとしたら、それはあなたの人生において――多少の違いはあるだろうが――損失である。
わたしはそう言いきろう。
夜の深さを知るものは、心の闇の深さを知っている。
そこに潜る勇気と、それにもかかわらず人間の弱さを知るアイズリーは、あなたが孤独な時間のさなかに心の深奥の探索に出かけるときカンテラを持って闇を照らしてくれることだろう。

Five people to whom I'm passing the baton
(バトンを渡す5名))

ふー、あんがい時間がかかってしまった。
最後の、コレ。
いやー、バトンを渡したい相手は何人か思いつくのですが今回は指名しないでおきます。
なんか気恥ずかしいし。。。
それにしてもコレは「~さんに聞く100の質問」のアメリカ版でしょうか。
質問の数が少ないのが流行する一因か(笑)
# by straylight | 2005-07-11 01:09 | 本についてのこと