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図書館ではたらく私のささめごと


by straylight

カテゴリ:本の紹介( 1 )

好きな本【特集】

「考える人」2008年5月号に触発されてなんとなくいまわたしの最も好きな本をリストアップしてみました。
ただし、あまりに古典としてメジャーなものは新鮮味がなくて面白くないので、はずしてあります。
こうしてみると、自分の傾向が見えて楽しいものです。

【表バージョン】

fiction
■グレアム・スウィフト『ウォーターランド』
物語の愉楽。小説を読むという幸せ。

■ドン・デリーロ『アンダーワールド』
20世紀文学の集大成。歴史とは個人史の集合体である。

■コニー・ウィリス『航路』
泣けるエンターテイメント。張り巡らされた伏線がすばらしい。

■高行健 『霊山』
自分を見つめる自分、を見つめる自分、を見つめる自分、を……

■クラフト・エヴィング商會『クラウド・コレクター』、『すぐそこの遠い場所』
デザインと虚構とアイデアの三位一体

■ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』
ユーモラスなバカ三人組。犬も勘定に入れてあげてください。

■ロレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』
筋道のない物語。人情は1.5倍増し(当社比)。

■カール・セーガン『コンタクト』
実は、コンタクトする相手は異星人ではない。

■A・S・バイアット『抱擁』
テクスト批評を小説に。でも、テクストとして残らないものはどうするか?

■ハシェク『兵士シュヴェイクの冒険』
チェコの国民的ヒーロー。白痴なのが玉に瑕。

■リチャード・パワーズ『舞踏会へ向かう三人の農夫』
あふれる知識と怒涛の展開。

poem
■リルケ 『ドゥイノの悲歌』
神なき宗教心、か?

■茨木のり子
平明な言葉、深遠な意味。

essay
■ローレン・アイズリー『夜の国』
夜を愛するすべての人に。

■チェット・レイモ『夜の魂』
天文学と文学の類まれなる合一。

■岸本佐知子『気になる部分』
笑いすぎ注意。

■菊池信義『樹の花にて』
なぜこんなにもさわやかな文章なのか。

■星野道夫『ノーザンライト』
独立独歩たる人間の美しさ。

戯曲
■デュレンマット『貴婦人故郷に帰る』
最上級の悲劇。

■マーシャ・ノーマン『おやすみ、母さん』
舞台開始から2時間後に娘が自殺する。

others
■アリオスト『狂えるオルランド』
血沸き、肉踊る、中世最高のロマンス。

■リチャード・ドーキンス『虹の解体』
科学を苦手とする人にこそ読んでほしい。「美しさ」は自然の中に。




【裏バージョン】

fiction
■ステファノ・ベンニ『聖女チェレステ団の悪童』
コミックノベルの傑作。

■プリーモ・レーヴィ『今でなければいつ』
理性と感情が相克する瞬間。

■ウラジーミル・ソローキン『愛』
変態小説。グロ注意。

■マーク・Z・ダニエレブスキー『紙葉の家』
ありえないページデザイン。メタメタフィクション。

■ジュリアン・バーンズ『フロベールの鸚鵡』
結局、ボヴァリー夫人の瞳の色は何色なのか?

■ヴェネディクト・エロフェーエフ『酔いどれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行』
ロシアの真冬で酔ったら死ぬよ、という訓話。

■イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』
変奏曲、主題は人間。

■レイモン・クノー『文体練習』
昼は、バス。満員のころはさらなり、やうやう乗り込んだデッキぎは、人あまたひしめきて、爪先立ちたる客のほそく詰め合ひたる。

poem
■J・R・ヒメーネス『プラテーロとわたし』
プラテーロはロバ。愛らしいロバ。いつまでも一緒にいたいロバ。

■ヴィスワヴァ・シンボルスカ
詩を読むことは、自分の中のやさしい部分を、他の人のやさしい部分と溶け合わすこと。

essay
■キム・R・スタフォード『すべてがちょうどよいところ』
忘れられたものを思い出すこと。

■アニー・ディラード『ティンカー・クリークのほとりで』
自然を描きつつ、実は描いているのは自己のこと。

others
■ラート・ヴェーグ・イシュトヴァーン『書物の喜劇』
書物に関する喜劇であり、書物という喜劇であり、それを読むわたしという喜劇。
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by straylight | 2008-05-29 01:39 | 本の紹介