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図書館ではたらく私のささめごと


by straylight

第六の階梯

どんな場所でも人が集まるところであれば不可思議な話というものがいくつかあるのだと思いますが、うちの図書館では「六階」、これがキーワードです。
べつだん他の階と何がどう違うわけでもないのですが、変なことがたまに起きます。
数年前、図書館閉館後にだれかが六階の書庫の図書の並びをかたっぱしから乱した者がいました。
シリーズものは1-5-3-2-6巻といった風に並び替えられ、書架のいちばん上の本は床に積み上げられ、両手で持てるだけの本が適当に他の書架に入れられるという事件がありました。
必死に書架を直したのですが、数日後に同じことをされ、その時には証拠として写真を撮り、警備を強化したはずです。
その後はそのようなことはいちども起きていませんし、犯人もその意図も不明のままです。

去年、六階の書庫で男が二人並んで寝ていました。
最初に発見した、配架に行っていた女性陣は二人が死んでいるのかと思い肝をつぶしたそうです。
声をかけても起きないということでメインカウンターまで慌ててやって来たのでわたしが見に行ったのですが、その時には既に人影はありませんでした。

数年前、閉館時に学生アルバイトが六階で白い人影を見たと言いました。
結局誰もいなかったようです。
今年、以前あったそんな話を知るはずのない他のアルバイトの学生がやはり六階で閉館時に人が通り過ぎるのを見たので注意しに行ったけど誰もいなかった、ということを話していました。
ちなみにこの閉館の消灯作業は人によっては「地下二階はやりたくない。なんかいる。息苦しくなる」とかまあいろいろなネタがあります。

とにかくうちの図書館では六階は鬼門です。
そういえば以前、おかしくなった院生が階段から自分のレポート類をばらまいたのも六階だったっけ?
by straylight | 2004-12-07 22:48 | 図書館